浴室では足元が滑りやすく転倒事故を防ぐため、洗い場では立座りの動作のために縦手すりが必要です。
また洗い場での歩行には横手すりが身体を保持し、浴槽に出入りする際には浴槽と洗い場の間に縦手すりが非常に役に立ちます。
また浴槽内での立ち座り身体の姿勢保持にはL型手すりが便利です。
屋外へ通じるアプローチは気温の影響を受けやすく、樹脂などで被覆された手すりが選ばれます。
また握るより手を滑らせて使用することが多いため、階段下まで連続した手すりを取付けます。
トイレの狭い空間では、後ろ向きに廻ったり、立ち上がったり、座ったりする動作が大変です。
縦手すりとL型手すりは動作を楽にし、トイレを便利に使用できます。
廊下や階段の手すりには、連続手すりが必要です。
幅員が充分でない場合は片側だけに設置します。
下地が充分でない場合は補強板を介して取り付けます。
玄関先や駐車場等のアプローチ部分はスペースの割には高低差が大きいため、階段等の段差が生じやすい場所でもあります。このような段差を解消するためには段差解消機やスロープを設置します。
スロープを設置する際、車椅子の利用があるかどうかという点と車椅子での利用がある場合、自操(自走)で利用するのかまたは介助者や補助者が付き添って利用するのかによって、設置するスロープの斜面角度(勾配)や耐荷重を適切なものに決定します。